ダイアナ・L・デルとキャロル・スヴェックが明かす核心は、PMSとPMDDを分けるのは症状の重さではなくタイミングだということ。回顧的な自己報告では有病率八パーセント、二周期の日誌記録では一・五パーセントまで下がる。この差は生物学ではなく測定方法が生んでいる。月経前増悪という別の病態が見落とされる理由、記憶がなぜ周期に症状を帰属させてしまうのか、本書は診断基準の裏側を解剖する。
学べること:
- 出血後の症状消失が診断を決める理由
- 回顧報告と前向き記録で有病率が五倍以上変わる仕組み
- 月経前増悪がPMDDと混同される構造