恋愛初期の熱量が冷めることを「危険信号」と見なす風潮に、長期追跡調査が異を唱える。問題は始まりの高さではなく、最初の二年間における下降の傾きだ。十三年間の新婚追跡では、後に別れたカップルの方が初年度の愛情表現は高かった。執着と関心という二つの要素を分離し、「ラブ・ボミング」という用語の証拠基盤の脆弱さを暴く本書は、ヘレン・フィッシャーやイーライ・J・フィンケルの研究を踏まえ、幻滅のメカニズムを解剖する。
学べること:
- 執着は薄れ、関心は薄れる必要がないという分離
- 理想化が高いカップルほど満足度が持続する逆説
- 「ラブ・ボミング」研究の出典と境界の恣意性