サディア・クレシは「絶滅」という概念そのものが十八世紀末の発明であり、帝国主義と人種差別の道具として機能してきたことを暴く。パリでジョルジュ・キュヴィエがマンモスの骨を分析した瞬間から、種の消滅は「進歩」の物語に組み込まれた。北アメリカのバイソン虐殺、博物館における「生きた民族学的展示」、先住民の火入れ管理技術の禁止。本書は第六次大量絶滅を生物学ではなく権力関係として読み解く。
学べること:
- 「存在の大いなる連鎖」理論が崩壊した経緯
- 認識論的絶滅が生物学的絶滅と同時進行した理由
- 要塞型保全モデルが先住民を排除し続ける構造