ポール・スロヴィックが暴いた人間の良心の欠陥は衝撃的だ。百万人の飢餓統計より、七歳の少女ロキアの写真一枚が多くの寄付を集める。さらに奇妙なことに、ロキアの物語に統計を加えると寄付は減少した。デボラ・スモールとジョージ・ローウェンスタインとの共同実験が証明したのは、数字が感情の蛇口を絞るという事実。心理的麻痺と呼ばれるこの現象を理解すれば、善意の集め方も届け方も根本から変わる。
学べること:
- 共感回路が群衆でぼやけ一人の顔にロックオンする理由
- 「大海の一滴」錯覚が援助意欲を殺すメカニズム
- 物語で火をつけ理性で確かめる二段階の寄付判断法